■周防大島帰郷編・第2章 ・・・ webサイト構築
さて、いくら周防大島の時間がのんびり流れるからといってそれに身を任せている訳にはいかない。 周防大島と島外をつなぐインターフェースを生み出すための準備に取り掛かる。 まず必要なモノ・・・それはなんといってもwebサイト(ホームページ)である。
周防大島を発信するため、即時性や広域性を考慮してインターネットという媒体を選択したのであるが・・・悲しいかな、webサイトの構築に関する経験やスキルは非常に乏しい。 会社員時代はパソコンを使って各種ツールを利用したり、ちょっとしたプログラムを組んだりもしていたので、ホームページ作成ツールやHTMLタグとやらをなんとなくは理解できるのだが・・・使いこなすとなると前途多難である。 とりあえず専門書を購入すればやたらぶ厚いし、実際ツールを使用してみると機能もやたら多いしで(つまりは充実しているのだが)最初から挫折しそうである。
だからといってお手上げという訳にもいかないので、悪戦苦闘しながらもwebサイトの雛形を作ってはみたが・・・余りセンスが感じられない。 それどころかリンクが正常に動作しなかったり、画像が表示されなかったりと散々である。 こんなことを繰り返しているうちに、ホームページ作成ツールもなんとか扱えるようになってきたので、webサイトを真面目に(これまで不真面目であった訳ではないのだが)作成するためにサイトデザインやコンテンツについて検討してみる。
個人的にサイトの色彩を統一したかったということもあり、webサイトのシンボルカラーを考える。 今風に黄緑なんてイケてるかも・・・ やっぱり瀬戸内海を意識した青かな・・・ といった具合にいろいろ試してはみたが、やはり周防大島は「みかんの島」であり、オレンジが一番しっくりきたのでそれに落ち着いた。
続いてはコンテンツ。 大島みかんやお菓子(銘菓)、地酒、海産物などの物販コンテンツ。 宿泊施設や遊漁、瀬渡し船などのクライアントの広告コンテンツ。 また、観光案内や釣り情報などの非商用コンテンツ。 これらコンテンツをそれぞれイメージしながらサイトを作ってみる。 ホームページ作成ツールの扱いにも慣れてきたのでサイト構築はそこそこ進むのだが、今度はデザインという壁にぶち当たる。 これまた経験やスキルが乏しいどころか皆無なので困り果てる。 乏しいセンスをデザインの優れたサイトを参考にすることで補うことで、どうにかデザインの方も落ち着いた。
そんなドタバタ劇を繰り返すことで、なんとなくwebサイトらしきものが出来上がってきた。
商品もなければクライアントも不在、発信する情報も極少量という空っぽなwebサイトではあったが、いずれはこのサイトが賑やかになることを夢見ながら、空っぽなwebサイトのボタンをクリックする自分がいた。
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